二〇二〇【穀雨】

2020年4月24日

日本酒を飲むという事

お酒を飲む理由には人それぞれ様々な背景があると思いますが、僕個人の考えを述べますと、お酒はコミュニケーションの脇役であり、そこには人がいるという事。相手がいて、会話があり、食事と共にその時間を更に楽しむためのツールがお酒を飲むという事の本質であると。

お気に入りのお店に行き、美味しい食事と会話を楽しみ、人と人が繋がる。そこにお酒が必要とされていたのだと。別れ際にはまた会おうと約束を交わし、握手や抱擁で別れを惜しむ。
こんな当たり前の事ができなくなってしまった今、僕は改めてこう思います・・

人との関わり合いはお互いの人生を豊かに彩る。

特別な空間を提供してくれていた掛け替えのない飲食店様。僕たちの造った日本酒の魅力を倍増させて紹介してくれている酒販店様。大切に飲んで下さっている皆様。これまでとても多くの方々と関わる事ができ、僕たちはとても素晴らしい人生を頂いてきました。この素晴らしい出会いと乾杯をこれからもっと繰り返したい。
しかし夢のようなあの酒場は今、営業の自粛を余儀なくされています。
でも、そこで働く誰もが、もう一度あの夢を見たいと願い、必ず営業を再開しようと様々な取り組みをしています。
是非お近くのお店のテイクアウトをご利用下さい。
SNSなどで飲食店の情報が目に止まったら、シェア拡散をしてあげて下さい。
もし所用でお近くに行く事があれば、お声だけでもかけてあげて下さい。
皆の気持ちが一つになれば、この厳しい禍が過ぎた時にはまた素晴らしい出会いが生まれるのだと思います。
僕はそんなお酒を飲む事が、あの空間が大好きです。

どうか皆様、心よりお願い申し上げます。